お年寄りにやさしいアプローチ
どこのクリニックでも高齢化社会もあって、お年寄り患者さんが増えていると思います。
そのため、お年寄り向けの配慮が大切となります。今回はとくにクリニックへのアプローチにできる工夫をお伝えいたします。
雨天の対応
歩いて通院される患者さんが傘をゆっくりたたむことができるスペースと、見た目もスッキリと収納できる傘立てを用意しましょう。
また車で送迎してもらう患者さんが乗り降りする場所には雨に濡れないような庇や、運転してきた方を待つためのベンチ等があるといいでしょう。
雨の日はフロア入口のスロープが滑りやすくなるので、滑りにくい素材のものを敷いたり、防滑施工を頼んだりするなど、転倒事故が起こる前にできる対策をしましょう。
自転車やベビーカーで通院される患者さんにも気を配った設計にできるといいですね。
ユニバーサルデザイン
通院される方のなかには階段の上り下りが辛い方もいらっしゃいます。デザイン重視ではなく、患者さん重視の外観にしましょう。
見落としがちですが、手すりの素材にも注意しましょう。冬のステンレスの手すりは本当に冷たいです。耐久性や耐候性に優れていますが、冷たく、滑りやすいなどの不快感があるので、樹脂コーティングしたものや塗装するなど、工夫をしてみましょう。
また、スロープの傾斜の方向がまっすぐ道路に向かっていると、車いすやベビーカーが車道に飛び出してしまう可能性があるので、ストッパーになるものを設置するようにしましょう。