医療法人のメリット
今日は「医療法人」のメリットについてお話します。
「医療法人」成りのメリットはやはり節税効果でしょう。
例えば、課税所得(≒利益)が1,800万円の開業医の場合、所得税・住民税合わせて約620万円税金がかかってきます。
これを医療法人化し、1,800万円を理事長(先生)に1,000万、理事(親族)に500万、医療法人に300万円配分したとします。
この場合、理事長に約180万、理事に約52万、医療法人に約71万税金がかかりますが、合計でも約303万円となり、開業医の場合と比べて約317万円も節税となります。
これは所得が多いほど税率が高くなるためです。
課税所得が1,800万円であれば所得税率は約40%ですが、1,000万円であれば約33%、500万円であれば約20%で済みます。
このように先生に集中した所得を適度に分散させることで税率が低くなり、節税が可能となります。
また事業拡大をお考えの先生であれば開業医よりも医療法人の方が対外的信用力も増します。
それにより企業や金融機関との取引もよりスムーズに行えます。
将来の勇退の際の退職金積立や次世代への事業承継の方法も医療法人の方が選択肢が多いです。