開業医のメリット
今日は医療法人と比較した際の「開業医」のメリットについてお話します。
開業医のメリットはなんと言っても「分かりやすさ、手続きの簡便さ」でしょう。
家用のお金と事業(医療用)のお金の区別も医療法人に比べれば比較的楽です。
また売上から経費を差し引いたお金は全て先生個人に帰属するので、資金の移転を考える必要はありません。
医療法人の場合、売上から経費を差し引いたお金は医療法人に貯まります。
そのため、先生個人に医療法人のお金をどう移転するか考える必要があります。
次に保険料の負担も違ってきます。
開業医の先生は概ね「医師国保」+「国民年金」パターンですが、医療法人化し、理事長となると、「医師国保」+「厚生年金」パターンとなるのが通常です。
「医師国保」の保険料は大差ありませんが、「国民年金」と「厚生年金」では支払う保険料が大きく異なってきます。
国民年金は所得に関わらず月1万5千円程ですが、厚生年金は例えば月62万円の給料で月10万3千円ほどかかり、これを医療法人と個人が半分ずつ負担します。
「国民年金」と「厚生年金」では大きな差になりますね。
ただし、当然将来受給できるであろう年金の受給額にも大きな差がでてきます。