• 医院開業

開業後成功のために ~その1

準備期間を経て開業した後、成功するためにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。診療科によって特徴がありますので、診療科別にご紹介します。
今回は、内科と整形外科を取り上げます。

1、内科
①診療の範囲を明確に
院長の診療方針によって、医院にどのような総合臨床能力をもたせるのかが違ってきます。
例えば従来の専門性を維持しつつ、かかりつけ医として診療範囲を広げる場合もあれば、在宅医療へと範囲を広げていく場合もあります。
また、大きな病院とは違い限られた資金の中で収益性のある診療を行っていく必要があるため、医療技術面と経営面から、予めどの範囲までを医院で診るのかを明確にしておくことが重要です。

②紹介状は経営的視点も
紹介状は医院と病院との連携において重要な役割を果たします。記載においては患者やその家族に不安を抱かせることのないよう、きっちり行う必要があります。
また、病院での診療後どのようにフォローして欲しいのかを伝えておかないと、病院とのやりとりが円滑にいかないので気を付けましょう。

③在宅医療の取り入れ
最近では開業を進めるにあたり、何らかの形で在宅医療を実践していく方針が多く取り入れられています。
ただ在宅医療といってもその範囲は広いため、外来の診療時間とのバランスの問題があります。
資金・人材・時間など限られた中で展開していくためには、開業準備段階からどのように取り入れていくのかを検討し明確にしておく必要があります。

④開業し1年~1年半後の安定を目指す
開業直後から待合室が患者でいっぱいになることは、まずありえないことです。
開業後1年~1年半ほどで、おおむね安定した患者数の水準に達しているというのが実情です。
内科であればバラツキはあるものの、1年後に1日平均40~50人以上の外来患者に来院してもらうのが目標といえます。

⑤診療時間や曜日の検討は慎重に
最近では年中無休で朝から夜まで診療している医院も多く見かけます。
開業時は多くの患者を獲得するため無我夢中で可能な限り診療をし、患者数を増やしていきますが、安定してくるとその長時間診療が体力的な負担となってきます。
そこで診療日数や時間を減らそうとしても、そのことで離れてしまう患者がいるのではないかと怖くなり、結局調節できないでいる先生もおられるようです。
このような事態にならないよう、診療時間や曜日は慎重に検討しなくてはなりません。まずは医院のある地域の医療風土、患者の生活時間パターン、医院の経営体力やスタッフの勤務時間などを事前によく調査しておきましょう。
そして、中・長期的な視点で決めることが重要です。

2、整形外科
①駐車場の確保は必須
整形外科にかかる患者の多くは、身体運動機能が低下しています。他の診療科に比べ付き添いの方の送迎で来院するケースが大半であるため、駐車場は必ず準備しておきましょう。少なくとも5~6台以上の駐車スペースが欲しいところです。また付き添いのドライバーは女性が多いので、駐車場の入口や駐車スペースは十分な余裕をもたせておく必要があります。

②医療機器のアピールとコスト
医療の質を確保するために必要な医療機器が設置されていることを積極的にアピールするのには、医院に対する安心感を患者に持ってもらうという点で非常に意味のあることだといえます。
待合室に医療機器の案内を貼ってみたりするのもいいでしょう。
ただし、そうは言っても実際に医療機器を購入する際には、購入価格だけでなくその後の維持費についてもよく考えておく必要があります。最近では販売したい業者側が、購入時ではなく購入後にかかる費用に目を付け価格設定をしている傾向もあるため、トータルでどのくらい費用がかかるのかという角度で検討すべきです。

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