• 医院開業

クリニック開業の落とし穴 Part2

クリニック開業直後には、事前にトレーニングを十分にしていても不慣れな業務から思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
本日は、開業直後に失敗したと感じる項目のワースト3に挙がっている、

「スタッフの採用」
「建築、設備の不具合」
「医療機器の無駄な購入」

について対策を交えながらお話致します。

① スタッフの採用

スタッフに関してはその態度や能力不足、職員同士のコミュニケーションなど、患者サービスに大きく影響を及ぼす事項なので、その悩みも深いものになります。
少ない人数でやりくりする医院経営にとっては、1人のスタッフとのトラブルは患者に与えるイメージが病院に比べてとくに大きいです。
対策としては、スタッフ採用面談が開業準備で忙しく設備の整備に目を奪われがちな時であっても、後々のことをよく考え、時間をかけてじっくり選ぶようにすることに尽きます。
面接の際に院長だけでなく、他の複数の目から面接者を見ることも有効な方法です。

② 建築、設備の不具合

医療機器を設置するスペースや電源コンセントが足りない、外壁や照明器具でメンテナンスに手間とコストが予想外にかかるものを購入してしまった、などがそれにあたります。
事前の設計段階でどこまで綿密に計画を立てるかによって、開業後のトラブル数に大きく影響を与えます。
対策としては、設計士を選ぶ際には、その設計士が設計した医院を実際に見学させてもらったりして、経験豊かな人物を選ぶことが配慮の行き届いた建築・設備を整備できるコツといえます。

③ 医療機器の無駄な購入

医療機器購入による誤算トラブルとしては、勧められるまま高額な医療機器を購入したもののほとんど利用せず、無駄だったと感じるケースが一番多いようです。
対策としては、病―診連携、診―診連携が進む地域医療では、必ずしも開業医が高度な医療機器を稼働率が低い状態で保有することは経済的に必ずしも賢い選択とはならず、むしろ病院等と連携して診断する流れとなっていることからも、高額医療機器の導入は診療圏調査の結果を基に、慎重な対応をする必要があります。

その他にも、効果があると勧められて多額の費用を投入して採用した広告が、まったく患者の来院に寄与していない広告トラブル、患者が近くの薬局で長時間待たされたり、いつも不快な対応されたりすることによる調剤薬局とのトラブルがあります。
また、医院承継のケースでは、継承する側と継承した側との間で承継後トラブルが発生する場合があります。
とくに第三者間による医療承継の場合は前院長からの経営干渉などのトラブルもあるので、注意したいです。

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