医院開業時の資金調達
所要資金の計画が出来上がったら、その必要資金をどこから調達するかという資金調達計画の策定を行います。本日は、その資金調達計画についてお話致します。
資金調達の方法は以下に挙げる4つがあります。
① 自分の預貯金か資産を活用する
② 親や親戚から資金や資産活用の支援を受ける
③ リースを活用する
④ 公的、民間を含めた金融機関から融資を受ける
開業アンケート調査より、医院開業資金は1億2000万円~1億5000万円となっています。したがって、①でクリアできるケースは極めて稀で、多くは③、④の活用となっています。③、④の活用の仕方として多くのケースでは、福祉・医療機構や国民生活金融公庫のような公的融資制度を優先して検討し、不足分を民間の金融機関やリース会社からの融資で見込んでいます。以下に、公的融資制度及び民間金融機関の種類を挙げます。
【公的融資制度】 ・福祉・医療機構
・国民生活金融公庫
・都道府県の制度融資
・市区町村の制度融資
・医師会提携融資
【民間】 ・民間金融機関の一般貸付
資金調達計画は、自己資金をスタートとして公的融資制度、リース、銀行など金融機関という流れで所要資金分の調達先を見積もり、融資申込みの具体的なプランを伝えられる準備を整えることが大切です。そして、所要資金と資金調達を診療方針と照らし合わせてバランスよく投資と調達として設計するのが経営者の重要な役割といえます。