承継方法の違い
承継方法には、親族内承継・親族外承継・M&A等があります。
●親族内承継
院長の親族に対して事業を継承させること。
スタッフや関係者などから心情的理解を得やすい承継方法であると言えます。
しかし、借入元が変更になることにより、債務保証は誰がするのかといった問題が生じることがあります。
●親族外承継
院長の親族以外に対して事業を継承させること。
スタッフや関係者などに理解を深めてもらうために、事業承継計画の公表と経営体制の整備、後継者教育を行った方がよいでしょう。また、現院長の親族にも理解を求める必要があります。
●M&A(合併・買収・売却)
仲介機関に相談し、候補となる医療機関を探します。資料開示や条件交渉などを行う過程で、医療機関売却価格の算定など具体的な内容を検討することになります。
「魅力のない医療機関に買い手は現れない」という事を意識する必要があります。
M&Aを検討する場合は、まずはM&Aに対する理解を深め、顧問税理士や、その他専門家にご相談することをお勧めします。
いずれの事業継承を行うにしても、承継したことによって生じる患者様へのケア・サポートも忘れずに行うようにしましょう。