患者さんに理解と納得をしてもらうためには?
診療においては、ただ治療をするだけではなく、患者さんにしっかりと説明し理解を得ること、納得してもらうことが非常に重要です。いかにして理解・納得をしてもらえるよう説明をすべきなのか、今回はポイントを挙げてご紹介します。
1、メモを取ってもらうようにする
これは患者さんが聞いたことを忘れないように、という意味だけではありません。患者さんがメモを取ってくださることで、説明する側もより分かりやすく、また大切な事もしっかりとお話する必要が出てくるので効果があります。
また、もし仮に患者さんとの間でトラブルになってしまった場合でも、メモを取っていただいていれば「言った」「聞いていない」というような水掛論も防ぐことができます。
メモ用紙とペンは医院で準備し、後で支払明細書などに貼っていただくようにすれば紛失することもないでしょう。
2、日常生活での対処法を説明する
患者さんに対し、病状の説明だけをして終わっていませんか?それでは患者さんは満足していません。なぜなら本当に知りたいのは、病状を知った上で日常生活においてどのように対応していけばよいのかという点だからです。
例えば患者さんに「こんなことをしてもよいか?」「これを食べてもよいか?」などと聞かれたとします。一番良くないのは「ダメです」と一言返事をするだけ。これでは患者さんは納得しません。
まずはその理由を付け加えること、そしてダメな場合には「こんなことをしたいですよね」といった共感の言葉も付け加えると良いでしょう。さらに「病状が良くなればそのようにしてくださいね」と前向きな内容も添えてあげれば印象はぐっと良くなります。
多くの患者さんがいれば一人一人にかけられる時間にも限りがあります。先生だけで難しい場合には、周りのスタッフにもそのような対応ができるように指導するとフォローは十分可能です。