クリニックに応用できる成果給の簡単導入法
能力給とか成果配分という言葉をよく聞くようになりました。しかしクリニックで取り入れようと思うと、基準や金額をどうしたらいいかわからず、なかなか実施できないという声をよく聞きます。
手軽にできる方法は、給料の皆勤手当を目標達成手当に変えてしまうということです。これは、皆勤手当を廃止し、皆勤手当として設定していた金額を目標達成手当に変更します。そして毎月、クリニック全体の目標を掲げ、それを達成できたら翌月に支払うようにします。
他にも待ち時間の短縮として、一人一人にかかる平均時間を算出して、目標時間の設定をするという方法もあります。ただ、この場合、一人当たりの時間を算出することが難しいと思いますので、定例アンケートから待ち時間に対する満足度(不満度)のアップダウンや、3段階にパーセンテージを区切ってその達成度で決めるとよいと思います。
自院で、重点目標としている項目が、患者数の増加なのか、平均点数のアップなのか、待ち時間短縮なのか、それとも、とにかく増収を目指すのかで違うと思いますが、目標値を設定すると毎月メリハリが出ます。また、「やらなければならない仕事」が「やりたい仕事」に変わって、スタッフのモチベーションもあがります。
保険収入が100万点・自費収入も100万円を超えたので、5人の常勤スタッフが皆さん2万円ずつ達成手当を受け取れた。こうなれば、クリニックにとってもスタッフにとっても、とても嬉しい職場になると思います。