スタッフが仕事でマイカー事故を起こした場合の対応
クリニックで仕事での買い物をスタッフに頼んだ時、そのスタッフのマイカーを使うことがあるかもしれません。そのような時に事故を起こした場合、クリニックの責任はどうなるのでしょうか。
そのような時に、重大な人身事故を起こしてしまうと、そのスタッフは当然責任を問われることになりますが、マイカーの使用をどこまで認めていたかによって、クリニック側にも責任が発生します。
就業規則で業務上のマイカー利用が禁止されていれば、賠償責任は全てスタッフ個人が負います。しかし、クリニックが事実上、利用を容認している場合は、賠償責任を負うことがあります。
クリニックが賠償をした場合、事故を起こしたスタッフに責任がなくなるわけではなく、クリニックが賠償した金額を給与や退職金から差し引いたりして取り戻すことが認められます。
法律的な面と道義的な面があると思います。「スタッフが仕事中事故を起こしても、就業規則に書いてあるので、クリニックは一切、被害者の方に対して責任がありません」などと主張すればやはり評価ダウンになりますし、かといって賠償を全額引き受ければクリニックの存亡の危機になります。
スタッフの安全運転教育を年に1回行い、マイカーの自動車保険をチェック、加入漏れを防止しましょう。