簡単にできる患者アンケートのポイント
患者さんのニーズや満足度を知るために患者アンケートを実施してみたいと考えられたことがあると思います。しかし、患者アンケートは準備が必要でデータ処理もすごく大変なイメージがあり、なかなか実行できないと思っておられるのではないでしょうか。
患者アンケートは同じ項目を継続的にとることによりクリニックの方向性が良くなっているのか悪くなっているのかを検証する大切な手段だと思います。クリニックをPDCAのサイクルにのせて持続的に改善していくためのチェックの部分に必要な道具と考えます。
例えば、待ち時間の短縮というテーマに取り組んだ場合、順番予約制度を導入したり、待合室での待ち時間を短く感じられるような工夫を取り入れたりした場合に、患者さんのアンケートで待ち時間に対する満足度がどのくらいアップしているかで効果が検証できると思います。まず男性患者さん50名、女性患者さん50名、合計100名のデータがあれば大丈夫でしょう。
【アンケートの内容】
・クリニックのアプロ-チについて(駐車場等)
・待合室でのサービスについて(待ち時間)
・診療での説明等(医師、看護師の対応)
・会計受付業務について(受付の対応)
・マーケティングデータ(受診の動機等)
このような大項目にそれぞれ数個ずつの質問をつけて5段階評価(とても満足、満足、普通、不満、とても不満)で〇をつけていただければ、出来上がりです。
これを具体的にクリニックの改善に役立てるためには、院内ミーティングで改善点の話し合い→改善策の実行→アンケートでのチェック→修正、という流れでアンケートがチェック(検証)の役割になれば、院内の改善が進みます。