固定資産の見直し
簡単にできる節税対策のひとつに、いま持っている資産の見直しがあります。
固定資産が紛失した場合や、除却、譲渡等した場合は、その時点で帳簿価額を経費に計上することになるからです。
すでに存在しない固定資産がいつまでも帳簿に計上されているケースは意外に多いものです。決算時ごとに固定資産台帳等をチェックし、すでに存在しない資産がないかどうかを確認します。経費計上できるものはもれなく処理します。
また、ソフトウェアなどの無形固定資産も台帳等を整備して管理しましょう。繰延資産も見逃しやすく、対象資産や契約が存在しているかどうかを確認しましょう。
このように、固定資産の管理を行うことで償却資産税の無駄な支払いがなくなります。
存在はするけれど、実質使用不能なものは帳簿価額から処分(売却)見積額を差し引いた額を経費に計上することができます。使い古したものは、そのままにしておいても帳簿に残っている価額で経費にできるのです。ただし、認められるのは「その使用を廃止し、今後通常の方法により事業の用に供する可能性がない」と求められる資産です。メンテナンスすれば使えるようなものは認められません。必要のない資産は売却や廃棄しておきましょう。