スタッフ教育での厳しさと優しさのバランスの取り方
物事には、締めるところは締め、緩めるところは緩めるというバランスが大切です。クリニックにおいても「緊張と緩和」が必要です。そのために叱り役と、なだめ役の役割の分担をするとよいと思います。
院長先生がパートナーと役割分担ができない場合は、院内で一番のベテランスタッフとしっかり打ち合わせて、この役割を分担されるとよいと思います。その場合、どなたも叱り役は嫌なことですので、主任手当をつけたり給与を増額したりしてお願いするとよいと思います。ご夫婦で運営されているときは、それぞれで役割分担を常に意識して下さい。
先生が叱り役の場合、パートナーの方が優しく接し、お菓子を買ってきたり、先生抜きの食事会を設定して「本当にいつもありがとうございます」とお礼を言ったり、「直接言えないのであれば、私からそっと忠告するからね」とスタッフと先生の間に立って、関係を取りもったりすることで、スタッフと院長先生とのパイプ役になってもらいます。
感情に任せて怒るのではなく、今度はこの点を叱るから、このようにフォローしよう、と打ち合わせた上でスタッフに接すると、より良いクリニックができてくると思います。