女性患者さんへの「モノ」「ヒト」工夫
インターネットの普及により大量の情報があふれている時代です。
女性患者さんにファンになっていただけると、クリニックに数倍の患者さんを連れて来てくれる可能性が高いといわれています。情報に敏感な女性の口コミは侮れません。
増患対策として、女性患者さん向けの工夫についてみてみましょう。
■ 女性小物のこまめな補充
診察の際、女性患者さんが口紅やお化粧を落とされる場合を考えて、コットン、綿棒、あぶらとり紙などを用意しておくと喜ばれます。化粧室には少なめにおき、細目に補充する方法をとりましょう。スタッフが細目に化粧室へ足を運ぶことで、患者さんとのコミュニケーション機会の増加や小物の完備、汚れのチェックが可能になります。
■ 女性の視線はトイレへ
クリニックの素顔はトイレに表れます。先ほどもふれましたが、トイレ内の清掃状況やトイレ用擬音装置、照明、杖ホルダーの設置、床の材質など工夫する箇所は意外と多くあります。女性患者さんが要望しそうな設備・備品などを検討してみるのもいいのではないでしょうか。
■ 診察室での女性患者さんへの気配り
女性患者さんの特徴を思い浮かべてみて下さい。スカート・パンプス・バッグ・・です。
診察室には、それら持ち物を収納するハンガーやかご、トレイの備品を準備しておきます。
ベッドに横になる場合、スカート着用の方にひざ掛けやタオルを掛けてあげて下さい。
診療科目によっては、人目につかないように身支度できるスペースも考慮する必要があります。冬場着込まれてお帰りになる方もおり、なにかと時間を要する女性患者さんに対してせかしたり、次の患者さんをお呼びすることはやめましょう。
目の前の患者さんが少しでも恥ずかしい思いをしないよう注意します。
このほかにもプライバシー保護の観点から、「他の患者さんに診療内容を聞かれたくない」「他の患者さんの話し声が聞こえる」といった悩みには、声のトーンを低くしたり、BGMの音量を調節してください。
また、中待合室の入り口と出口を別々にすることで、患者さん同士極力対面しない動線になっているクリニックもあります。
院内でリラックスして診療を受け入れるよう心温まる工夫をしてみましょう。