棚卸資産の計上
決算期末(個人事業の場合は12月31日)になると、医薬品の在庫や診療材料などの「棚卸表」をもとに期末時点の棚卸資産を計上することになります。
在庫棚卸の注意点は、院外に預けてあるもの(例:整形外科医院の義足や歯科医院の金冠などに使用する貴金属、他)や診察室以外の保管室で管理しているものすべてが棚卸資産となる為、モレのないようにしましょう。
●資産の評価額を評価する方法
①最終仕入原価法
棚卸資産を期末にもっとも近い時点で取得したときの1単位当たりの取得価額をもって評価する方法
②先入先出法
購入したものから順に使用したと仮定して在庫を評価する方法
③後入先出法
後から購入したものから順に使用したと仮定して在庫を評価する方法
在庫として残っている医薬品や診療材料のなかに、使用期限が過ぎてしまっているものや破損してしまっているものがあれば、評価損として経費に計上することができ節税につながります。在庫の管理を徹底し、無駄のないようにすることが一番ですが、万が一不良在庫が発生してしまった場合は、廃棄するなどして経費に計上すれば節税対策になります。