• 医院開業

必要資金についての計画

開業をスタートするにあたって、まずは資金がどのくらい必要になるのかということを見積もることから始めます。本日はその必要資金計画について、ご紹介します。

医院開業のスタートに準備すべき要素は、大きく分けて①土地、②建物、③機械・什器、④立ち上げ運転資金、が挙げられます。このうち③④については、開業する場合基本的に共通してご自身で準備すべきものです。①②については、以下のパターンより異なります。
A、先生ご自身で物件を自己所有(一戸建て開業)する場合 ・・①②の準備が必要
B、土地だけを借り、その上に建物を建築する場合     ・・②の準備が必要
C、ビルのテナントに入る場合              ・・いずれも不要

①土地・・土地を購入する場合、まずはその予算を組むところから始めます。必要な土地面積に、候補地周辺の地価相場を掛けて計算します。実際には、計画通りの物件が見つかるケースは少ないですので、「いかに面積と地価のバランスがとれた土地を探し出すことができるか」がポイントです。また、計画を立てずに何となく物件探しを依頼し、手付金などを支払ってしまうようなことのないよう、必ず予算作成をしっかりした上で物件探しを行うようにして下さい。

②建物・・建物建築の予算については、土地物件が決まった上で見積もりを行います。見積もる際、予算は余裕を持って高めに見積もっておくことがポイントです。これは、実際の工事の段階で、追加経費が発生することも多いためです。また、医院と併設して住居を建築するような場合には、医院部分のみで資金計画を検討します。事業とプライベートは混同せず、きっちり分けるようにして下さい。

③機械・什器・・主に医療機器、その他にも机や椅子、レセプトコンピューターなど診療に必要な什器・備品類を準備します。これらの予算は、まず金額の大きな医療機器や什器などのリストを作成し、おおよその予算を見積もります。細かなものについては、まとめて予算を出しておきましょう。

④立ち上げ運転資金・・開業後、医院経営が赤字になる期間(約3~6ヶ月程)を乗り切る為の蓄えを必ず準備しておく必要があります。主に次のような運転資金です。
・診療報酬は2ヵ月遅れで入金される為、その間の支出に必要な資金
・上記①~③以外の、広告宣伝費や医師会加入の為の諸経費に充てる資金
また、この他にも開業日前にかかる水道光熱費や人件費などの経費や、借入の返済などで必要になってくる資金もあります。

① ④以外にも、土地を借りる場合には保証金が必要になったり、テナントに入る場合には保証金や敷金といった資金が必要になります。ご自身にどのような資金が必要であるかを、慎重に確認するようにして下さい。

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