• 医院開業

医院開業におけるスケジュール管理

本日は、極めて重要である開業までの全体スケジュールについてお話致します。
① 目標開業日の設定
② 開業候補地の設定と市場性評価
③ 事業計画と資金調達
④ 建築設計と施工
⑤ 行政・医療保険診療関係の諸手続き
⑥ スタッフ募集と採用
⑦ 広告宣伝活動と院内見学会
⑧ 職員教育・訓練
以上、開業日までの①~⑧の間、一戸建て診療所の場合で2~3年をみておく必要があるでしょう。では、これから上記①~⑧までのスケジュール管理について簡単にご説明致します。

① 開業日の設定は、個人のおかれている状況によると思います。重要であるのは、現在を起点にして各作業をこなすにはどの程度期間が必要かという積み上げ方式のスケジュールと、何をいつまでに完了する必要があるかを把握するスケジューリングの両方です。

② 開業候補地でどの程度の患者数を見込めるかを判定評価するマーケティング調査後、開業物件探しに要する期間は、開業スタイルによってケースバイケースで、予想以上に時間がかかるものであることから、建築工期なども見込んだ早めの対応が必要です。

③ 金融機関との融資交渉や申込手続きなどは、関係書類の収集、整理、作成、提出、審査など予想以上に手間と時間がかかる場合も少なくないので、十分な余裕をもってスケジュールを設定しておき、誤解や遅延によるトラブルを発生させないことが大切です。

④ 開業スタイルが一戸建て開業であれば、少なくとも1ヶ月以上の設計期間に加え、6~8ヶ月ほどの施工期間が必要となり、ビルテナント型の開業では、1ヶ月程度の設計期間に、2~4ヶ月ほどの施工期間を見ておく必要があります。

⑤ Ⅰ医療法や社会保険制度に基づく診療所開設に関する各種届出、Ⅱ労務に関する各種届出、Ⅲ税務に関する各種届出の3つがあり、Ⅰは診療所開設後10日以内に提出、Ⅱ及びⅢは都道府県により異なるので注意が必要です。

⑥ ⑦ ⑧ 開業1ヶ月前には、職員にオープンに向けて準備を手伝ってもらいたいので、開業予定日の2~3ヶ月前には職員を募集・採用したいです。広告作成の準備期間としては地域のリサーチやデザイン、広告内容の検討も含めて最低3ヶ月程度は必要となります。また、広告媒体以外にもオープンの2~3週間程度前の週末に地域住民向けに医院施設見学会を開催して、開業をアピールするイベントの活用の手法も多くなっています。

大阪市でクリニック開業・医療法人設立なら
中田聡公認会計士事務所

先生を成功に導く、
医療M&Aを二人三脚で。

「スポット対応を相談したい」
「非公開案件を参照したい」
まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ